過敏性腸症候群

あなたは、就職面接のため電車に乗っていると何度も便意をもよおしたり、試験前になると必ず便秘になるようなことはないでしょうか?

たいしたことではないと思うかもしれませんが、単なる普通の下痢や便秘ではないかもしれません。

今回は、過敏性腸症候群についてお伝えします。

過敏性腸症候群とは何か?

過敏性腸症候群とはストレスにより何度も下痢や便秘などの症状を繰り返すことです。

過敏性腸症候群の場合、いろいろな検査をしても異常はないと判断されます。

また、ストレスが引き金となっているため、ストレスが全くなると症状が治まってしまうこともあります。

なぜ、ストレスが下痢や便秘を引き起こすのか?

ストレスが脳にかかった時に、脳からはストレスホルモンが分泌されます。このホルモンが自律神経を刺激します。そして、腸は自律神経によりコントロールされているので、自律神経を通してストレスが腸に伝わります。

これにより腸の働きが異常になり、下痢や便秘を引き起こします。

過敏性腸症候群を引き起こすストレスは、

・不安
・緊張
・周りへの過剰適応
・抑うつ

などです。

また、過敏性腸症候群を起こしてしまうのはストレスと共に腸にも原因があります。

腸が敏感になっていると、ストレスの影響を受けにくくなるんです。なので、ストレスがあっても腸が敏感でなければ、過敏性腸症候群になりません。

腸が敏感になる理由

現代は、ストレスが多い時代です。でも、腸が敏感になるには理由があります。

(1)感染症腸炎

サルモネラ菌、カンピロバクター、赤痢菌、ノロウィルスなどにより感染症腸炎になり、治療した後に腸が炎症を起こしていると腸が過敏になります。

(2)腸内細菌

薬などにより腸内細菌のバランスがくずれ悪玉菌が多くあっていると腸が過敏になります。また、ストレスが腸内細菌のバランスをくずすこともあります。

過敏性腸症候群は慢性的なりやすい

過敏性腸症候群になると何度も繰り返します。

この理由は、腸と脳の関係にあります。腸と脳は自律神経によりつながっていて、ストレスにより腸が刺激されて腸に炎症が起きると、それが脳に伝わりさらにストレスが増します、するとそれがまた腸に刺激を与えるようになるので、悪循環となってしまうのです。

過敏性腸症候群が慢性化していくと、30%ぐらいの人がうつ病や不安症などの精神症状なども起きてきます。

過敏性腸症候群なりやすい人とは?

過敏性腸症候群なりやすい人は、ストレスがかかりやすい20代~30代です。

また性格的には、

・周囲に会わせる人
・几帳面で神経質な人
・忙しい人
・環境の変化に対応しにくい人
・対人関係が複雑な人
・自分の気持ちを表現できない人

などの人が、過敏性腸症候群なりやすい人です。

過敏性腸症候群の治療

治療をするには、ストレス解消と腸が敏感なのを抑える必要があります。

そのためには、

・生活習慣の改善:運動を習慣にし、しっかり眠る
・控えたい食事:「単糖、二糖、オリゴ糖、多糖の一部」、「脂質」、「コーヒー」、「香辛料」
・摂りたい食事:たんぱく質(肉、魚)、水溶性食物繊維、乳酸菌、ビフィズス菌を含む食べ物
・薬:生活習慣の改善や食事で改善しない時、症状により処方
・心理療法:弛緩法、催眠療法、認知行動療法

*「単糖、二糖、オリゴ糖、多糖の一部」を控える食事を低FODMAP食と言う

まとめ

過敏性腸症候群はストレス社会に起きやすい症状です。

実際に過敏性腸症候群になっているのに、病院で治療してない人も多いようですが、早めに治療をしたほうが早く治ります。

もし、ストレスがある時に下痢や便秘が何度も続くようなら一度、病院で診てもらったほうがいいかもしれません。

診察は、消化器内科になりますが、場合によっては心療内科のほうがよい場合もあります。

IBSネットのサイトで過敏性腸症候群についていろいろな情報を知ることができます。

参考
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2015/12/1214.html
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2015/12/1215.html